小児科におすすめの電子カルテ7選

少子化が進んでいく中で、小児科を開業し経営を軌道にのせていくポイントはどのようなものがあるのでしょうか。患者の増加を目指すための注意点や診療報酬の単価を上げるなどのポイントがありますが、職員それぞれの努力だけではやはり補いきれない部分も出てまいります。
電子カルテは職員をサポートするための様々な機能があり、ニーズに合わせて選ぶことが大切です。今回はお勧めの7社の製品をご紹介いたします。
小児科の特徴
小児科の特徴は以下です。
口コミがクリニックの評判と比例
「最近、引っ越してきたけど〇〇ちゃんはどこのクリニックに行っているの。」
色々な集まりで繰り広げられるママ友の会話ですが、最近ではSNSなどのツールも利用して母親は情報を集めます。そしてこの口コミは想像以上に速い速度で広がっていきます。良い評判であればいいのですが、悪い評判(「診療への不満」「受付が汚い」「職員の態度が悪い」「待ち時間が長い」など)も同じくあっという間に広がります。
子供の健康を守るために母親は一生懸命なのです。
小児科は子供だけが患者ではない
少子化が進んでいる昨今、小児科の経営は難しくなるのでしょうか。
実は小児科と名前がついているものの大人も受診することができます。子供が一人でクリニックに来ることはなく、同行した両親や祖父母が一緒に受診をすることもあり、開業する立地は住宅地やファミリー向けマンションのある地域が向いていると言えます。
電子カルテでは家族関係の管理ができ、情報を呼び出して対応することもちょっとした話題の提供にもつながります。
かかりつけ医になれば報酬の単価を上げることが可能
小児科は保護者の信頼を得ていけば家族の受診が望めるだけでなく、かかりつけ医の制度(対象は継続的に受診される3歳未満の子供)の同意が得られれば、病気だけでなく健康の相談、予防検診など全てに対応することになり、診療報酬の単価を上げることができます。
「待たせない」クリニックになるには
患者が来院してから処方・会計が終わるまで何人の職員が携わるのでしょう。予約があれば事前にカルテは用意できますが、予約なく来院されるとカルテの準備から始まり時間がかかってしまいます。また人の手が増えるほどミスが発生しやすくなります。電子カルテでは一元管理をしネットワークで受付・診療室・会計を結ぶことができます。
エムスリーデジカル(旧:デジカル)
従来の電子カルテは10年以上前のシステムの改善で進む中、エムスリーデジカルは最新のテクノロジーを投入してゼロから開発されており、操作もシンプルで動作も早くなっています。
何台接続しても追加料金がなく、提供するサービスも医師が選択できるので不要な機能にかかる費用も発生しません。
製品の特徴
◆自動学習で医師の好みの処置行為を学習、入力の効率化でカルテの作成時間が大幅に削減
◆iPad Proのアプリの利用で手書きのようにカルテが作成でき訪問先にも最適
◆自動データバックアップ機能で災害対策も安心
◆データ・通信の暗号化によって厳重管理
◆システムの更新が不要でコストも手間も削減できます。
製品概要
開発元 | エムスリーデジカル株式会社 |
販売元 | エムスリーデジカル株式会社 |
機能 | ・患者検索
・Do入力 ・検査結果取込 ・会計送信 ・シェーマ ・適応症チェック※有料オプション ・副作用チェック※有料オプション |
対応言語 | 日本語 |
費用 | 初期費用:無料
月額費用:9,800円(税別)~ |
WINE STYLE
現役の医師が仕事の省力化を考えて開発したカルテ部門に特化したシステムです。医師ごとの記述パターンなどを設定しカスタマイズすることで時間を短縮することができます。
画面がキレイ、表示スピードが速いなどMacの利点を活かしたシステムで直感的に理解ができる画面となっています。またアプリケーションを入れるとiPhone、iPadで訪問先でもカルテが確認できるようになります。
製品の特徴
◆小児科で行われる乳児健診、体重・慎重を入力して成長曲線の作成が可能
◆小児科で患者の管理としてポイントとなる家族検索機能
◆小児の処方に必須の体重計算の自動計算が可能
◆医療情報に関する標準規格を取り入れており他社システムに接続のコストと時間を削減
◆家族、兄弟で同時に受診の時に複数のカルテを開くことが可能
製品概要
開発元 | 株式会社ノーザ |
販売元 | 株式会社ノーザ |
機能 | ・患者リスト作成
・処方セット登録 ・各種書類作成 ・画像登録 ・診療履歴表示 ・薬剤情報確認 ほか |
対応言語 | 日本語 |
費用 | 本体価格:1,200,000円(税別)~
インストール設定価格:100,000円(税別)~ 月額費用:30,000円(税別) ※1サーバー、2クライアントの場合 |
ANNYYS_D
FileMakerRをベースとした電子カルテで医師であればだれでも使い慣れた端末で使用でき、様々な診療科に対応できます。ANNYYS_Dは外来患者のみの2診察室までの外来患者対応のクリニックで使用可能です。
ANNYYS_Dは医療関係者に無料で配布されており、カスタマイズする際には管理者権限は有料となります。
?製品の特徴
◆FileMakerRを活用して、自分のスタイルに合わせたデザインやレイアウト変更が可能
◆ORCAのマスターデータとの連携が可能(ORCA正規ユーザー対象、有料)
◆S・O・A・Pが一つの画面にまとめ、入力と視認性を改善
◆テンプレート入力、過去歴Do、セット登録など利用し会計入力を簡素化
◆使い慣れた端末での使用が可能
製品概要
開発元 | 株式会社エムシス |
販売元 | 株式会社エムシス |
機能 | ・バイタル・身長体重などの結果のグラフ表示機能
・お絵かき機能 ・会計情報連動(ORCAシステム対象) ・患者基本情報、病名情報、保険情報などの情報共有(ORCAシステム対象) ・メディカルチェック ※オプション ・検体検査 ※オプション ほか |
対応言語 | 日本語 |
費用 | 無料 ※カスタマイズに必要な管理者権限は有料となります。 |
CLIUS
マニュアルいらずでMac、Windows、iPadと端末も選ばない診察が可能となります。厚生労働省、経済産業省、総務省による3省3ガイドラインに準拠し、日本医師会が定めた厳密な基準に沿ったサーバーを採用し、セキュリティ面でも安全です。
2020年9月末まで新規の初期費用が無料になるキャンペーンも行っております。
製品の特徴
◆家族で来院した場合に対応できるよう複数の患者のカルテを同時に起動することが可能
◆外注検査会社やPACS、問診・受付システムとの連携がスムーズ
◆グループクリニック間で患者の情報共有が可能
◆クラウドなので災害発生時にも安心で、データのバックアップも不要
◆ファイル容量に制限がなく心配せずにカルテを保管することが可能(100MB/1ファイル内)
製品概要
開発元 | 株式会社Donuts |
販売元 | 株式会社Donuts |
機能 | ・自由診療カルテ作成
・自動学習機能 ・診療履歴 ・画像・ファイル登録 ・処置オーダー入力 ・検査結果取込みと表示 ほか |
対応言語 | 日本語 |
費用 | 初期導入費用:200,000円(税別)~
利用料金:12,000円/月(税別) ※5IDまで6ID以降は別途料金が発生します。 ※追加のオプションにより料金が変わります。 |
電子カルテ Mac24
患者、クリニックのニーズを最優先としたシステムで、診療だけでなく予約、会計、オーダリングなど医療機関関連業務を一元化する、レセコン一体型の総合医療システムになります。
医療現場の事務作業の効率化、コスト削減を進めることによって患者だけでなく職員にも良質な環境を提供することができます。
製品の特徴
◆自動受付機で予約ができ、自動問診システムの利用で患者の待ち時間を短縮
◆厚生労働省ガイドライン(保存性・見読性・真正性)の3原則に沿ったカルテの作成が可能
◆一般健診から特殊健診まで対応した総合健診システムでオリジナルの健診コースが作れます。
◆医師が処方の入力を終了すると薬局に内容が表示され、速やかに処方箋が発行されます。
◆検査・注射・レントゲンなどの指示が瞬時にできるオーダリングシステムを搭載
製品概要
開発元 | 株式会社マクロスジャパン |
販売元 | 株式会社マクロスジャパン |
機能 | ・オーダリングシステム
・検査データ管理システム ・受付管理システム ・PACSシステム画像管理システム ・レセプト電算システムレセプトオンライン請求システム ・問診自動診断 ほか |
対応言語 | 日本語 |
費用 | お問い合わせください |
E-Egg
豊富な導入実績と事例をもとに予算に合わせた診療かごとのカスタマイズが可能なうえ、マニュアルを見なくても直感的で少ない操作性スピーディーなカルテの入力が実現する電子カルテです。レセコンも必要なく医師が掌握しやすいシステムです。
どこからでもかかりつけ医にスマホで再診、健康相談ができるオンライン診療アプリや、iPad問診システムなどとも連携が可能となります。
製品の特徴
◆小児科での成長曲線・インフルエンザ予防接種などの診療予約管理が可能
◆内視鏡画像・MRI画像などの画像入りレポートが作成できます。※オプション
◆iPadで所見入力し、電子カルテの所見欄に自動で反映が可能 ※オプション
◆サーバー障害時にはリモート操作でサブサーバー運用に即座に切替わります
◆受付/会計、診察室が全て操作は共通、レセコンいらずで医師が掌握しやすい
製品概要
開発元 | 株式会社ハイブリッド |
販売元 | 株式会社ハイブリッド |
機能 | ・院内の画像データを一元管理
・サーバー、サブサーバー、クラウドバックアップの三重で保存 ・外注検査と院内検査の一括管理 ・外注検査と院内検査の結果を一つのグラフで表示 ・戦略的患者管理システム ・脳神経チャート入力 ほか |
対応言語 | 日本語 |
費用 | お問い合わせください |
B5(Dr.GONの後継機種)
B5は2011年に新規取扱いを終了したDr.GONの後継機種として取扱いが始まりました。Dr.GONのコンセプトを受け継ぎ、訪問診療に最適で「クライアント/サーバー方式とASP方式」を組み合わせたハイブリット型になります。
製品の特徴
◆患者情報入力からレセプト作成までB5で行えるのでシステムの管理が容易になります。
◆クリニックのPCで入力したカルテをノートPCに転送して持ち運ぶことが可能
◆カルテを複写して持ち運ぶことでインターネットの環境がないところでも入力が可能
◆画面のレイアウトが複雑すぎず操作性を向上
◆個人情報はサーバーに転送せず、その他のデータ処理も暗号化し管理できる。
製品概要
開発元 | ネットビー株式会社 |
販売元 | ネットビー株式会社 |
機能 | ・処置・診察カルテ
・Do処方 ・テンプレート入力 ・定期処方 ・画像管理 ・レセプトチェック ・検査データ取込み ほか |
対応言語 | 日本語 |
費用 | 初期費用:600,000円(税別)
月額費用:50,000円(税別) |