整形外科向けのおススメ電子カルテ5選

医療機関で電子カルテを利用するのは珍しくなくなりましたが、各診療科目によって確認すべき項目が違いカスタマイズしなければなりません。しかし全ての医療機関にカスタマイズが出来る知識のあるスタッフは、そういないのではないでしょうか。特に整形外科は骨や軟骨、神経などを網羅しなければならないので、カルテの情報量が必然的に多くなります。ここではそんな特殊な診療科目にぴったりな電子カルテを公開しているので、導入検討している方は参考にしてみて下さい。
整形外科の特徴
そもそも整形外科は何をしている診療科目なのか分からない。意外とそう思っている方は多いです。切り傷や刺し傷といった傷全般はもちろんの事、捻挫や骨折・間接痛などの病気ではない外的な要因を受けたものであれば、整形外科で治療を行います。
リウマチや骨粗しょう症や通風など外部で生じにくい疾患も診てくれるので、明らかな病気でない場合に通院している方も多いです。肘内障といって肘の関節のズレから生じる疾患や扁平足など、お子さんに多い疾患も診ているので他の医療機関に比べると常に多くの患者が通院しているのも整形外科の特徴です。
治療方法もかなり広く、食事・運動療法から始まり、服薬・手術まで受けられます。この様な複雑な診察・治療をしているので当然ヒアリングする事項も多く、カルテが他の診察科目より特徴的です。
整形外科で求められる電子カルテとは
骨や筋組織、外傷など様々なポイントを確認する整形外科で使うカルテには、必ずと言って良いほどレントゲン写真があります。その為、単なるテキスト形式では無くレントゲン写真や画像を貼り付けられるシステムでなければ求めているニーズと隔たりが生まれます。
従来のカルテだと画像をそのまま貼り付けていましたが、電子カルテはデータを貼り付けが出来るので紛失リスク抑えられます。画像がある事でカウンセリングの際、患者へ説明しやすいのも大きなメリットです。
続いてはリハシステムといって、患者のリハビリ項目を参照、実施入力が出来るシステムが必要になります。医師と患者は診察室だけでは無くカウンセリングを一緒に行う事もあるので、タブレットでカルテをチェック出来るのも求められるポイントと言えるでしょう。指示・コメント・結果入力がタブレット1台で出来れば、医師やスタッフの負担を軽減出来ます。
Sparrow(スパロウ)
Sparrowは紙媒体のカルテと同じように2号書式をベースにしているので、電子ペンでサッと入力出来る電子カルテシステムです。手書き入力後にテキスト変換が可能なので、読みにくさを解消し、ヒューマンエラー防止に繋がります。シェーマや画像、更には動画まで貼り付け可能なので、患者へ状況を説明しやすく治療へのモチベーションを下げる事はありません。
心電図や紹介状・問診表もタップ1つで簡単に呼び出せるので、PCやタブレット操作が苦手な医師・スタッフも戸惑わずに使用出来ます。タブ内にある操作ボタンをカスタマイズ出来ますし、即飛びボタンを搭載しているので業務効率アップが期待出来るシステムです。
USBメモリで管理すれば別のSparrowシステムに差し込めば簡単に連携が取れるのもSparrowの大きなメリットでしょう。注文やデモ依頼をする場合はフォームから見積もりを取ります。
M3デジカル
M3デジカルはクラウド保存型、且つSNSで使われる様な最新テクノロジーを使っているので直感的な操作が出来るシステムです。自動学習機能を搭載しているので使えば使うほど、簡単に入力出来ます。「シンプルで誰でも入力出来る」「テクノロジーを駆使して医療業務をもっと楽にする」をコンセプトにしているので、とにかく効率的に利用可能です。
電子カルテとレセコンが一体になったタイプであれば月額19800円、既にORCAを利用していてカルテシステムのみを導入する場合はORCA連動型になり月額9800円とリーズナブルな価格で運用出来ます。無料体験版も提供しているので、今すぐに体験したい整形外科に向けです。
AmiVoice Ex7 Orthopaedic
AmiVoice Ex7 Orthopaedicは整形外科で使われる医療用語や薬品名を事前登録しているので、入力時間短縮が期待出来ます。声登録不要ですぐに音声入力が出来るので、患者からの情報を聞き逃しません。
これまでのシステムはイントネーションやアクセントが違うとうまく入力が出来ませんでした。しかしAmiVoice Ex7 Orthopaedicは認識率に特化したシステムなので、スラスラと入力出来るのが特徴です。入力した文章は電子カルテへ反映させるだけでは無く、転送機能・インポートが出来るので、書くよりも簡単にカルテ作成が出来るのも強みとなります。
体験版、製品デモ相談も受付しているので、導入希望の方は相談から始めると良いでしょう。オンラインショップや導入後の作業一覧・よくある質問などWEBが充実しているのもこのサービスが指示される理由の1つです。
電子カルテ Mac24
全国の様々なクリニックで導入されているMac24は、整形外科にもぴったりなシステムです。24時間記録保管を行っているのでセキュリティ面も安心です。最新の情報を常にダウンロード、管理している点も他のシステムと違う点といえるでしょう。
受付・診察・事務にオーダリングと整形外科で必要な機能はMac24だけでカバー出来ます。現金やクレジットカードの会計システムや問診自動診断といった機能とも連携が出来るので、これまで電子カルテを使った事が無いクリニックにおすすめです。
カスタマイズ性にも富んでいて、病名と検査・薬品の適応性を事前チェックすればヒューマンエラー防止に繋がります。導入費用は公開していないので、資料請求の際に打ち合わせを行うと良いでしょう。
ラジエンスウエア
大学と共同研修を行い開発しているラジエンスウエアで提供している電子カルテはドラッグ・ドロップで簡単入力が出来る点やスタンプ・一括自動入力が出来るので、電子カルテ未導入のクリニックから熱い支持を得ています。好みのレイアウトへ変更、紙カルテ同様ペンで入力が出来る点も人気理由の1つです。
カルテ画面には導線指示ボタンがあり、患者への説明する際にスムーズになります。整形外科に必須であるレントゲン写真や人体図も簡単に呼び出せて高い視認性を誇っているのがラジエンスウエアの電子カルテの特徴です。
Claio・DocuMakerと連携が取れるので、診察時間の短縮に繋がるでしょう。導入についてはメールでの相談になり、費用もその際に打ち合わせを行います。
まとめ
テキストだけでは患者やスタッフにうまく伝える事が出来ません。更にレントゲン写真や画像データが必須である整形外科は、他の診療科目と違い膨大なデータが必要になります。それ故に紙媒体のカルテでは記入に時間がかかる上に、ミスに繋がりやすいといわれていました。
しかし、電子カルテは画像や動画データの取り込みが可能で、タッチペンでの入力も可能なので、電子カルテを導入する事で業務効率アップが図れます。手書き入力が可能なSparrow、クラウド保存型のM3デジカル、辞書登録に特化しているAmiVoice Ex7 Orthopaedicはどれも医師の心強い味方になります。