眼科におすすめの電子カルテシステム9選を比較

眼科は医療機関の中でも特にシステムや設備、治療方法が複雑です。それに合わせてカルテも他の診療科目と比べても複雑で、個性的なものが多く見られます。そんな特殊な診療科目でも利用しやすい電子カルテシステムについて説明していきます。どのシステムも独自の技術やポイントを含んでいるので、特徴を掴めば運用する医療機関に合ったシステムも見つけやすいです。これからシステム導入を検討している医療機関は参考にしてみて下さい。

 

眼科に特化した電子システム「Claio」


これまでの電子カルテといえば問診表や患者の治療記録とテキストで残すのが主流でした。Claioは眼科向け機能を多く取り入れたシステムです。検査機器からデータを取り込み、時系列表示しグラフ管理が可能となります。

検査結果台紙への直接書き込み、テンプレートレイアウトの自由度が高い事がこのシステムの特化した部分で、hfa2・レセコン・エコーや内視鏡とも連携を取れるのでデータ共有がしやすいのが特徴です。

導入費用は100万円からで、とにかく患者情報の連携に強いシステムを求めている医療機関に向いています。

 

眼科用電子カルテシステム IMAGEnet eカルテ V3


IMAGEnetは眼科専門の電子カルテとし1988年に初めてリリースされた製品です。現在に至るまで様々なアップデートを繰り返してきた、信頼性の高いシステムとなります。

独自のノウハウが顕著に現れているのが受付・診察・会計のスムーズさです。受診表が自動発行出来るので時間・手間の削減が期待出来ます。各検査機器と直結する事でデータの自動登録が出来る事や、ドラッグ・ドロップで画像データを簡単に取り込み出来るのがこのシステムの特徴です。

信頼性のある企業のシステムを使いたい場合におすすめです。導入台数によって金額が異なるので、詳細確認する場合はお問い合わせフォームから連絡して下さい。

 

EyeBaseNetSystem


EyeBaseNetSystemの特徴はなんと言ってもwebブラウザを使っている点です。OSやシステムに依存せず、動作が軽いので古い型式のPCでも使えます。

検査画像・数値が一括管理出来てオーダーシートの自動発行が可能なので、患者への治療がスムーズです。検査機器と接続すれば自動取り込みが出来るので、手動での操作は必要ありません。PCだけでは無くブラウザがインストールされているタブレット端末にも対応しています。

全国的にもEyeBaseNetSystemを使っている医療機関は数多く、使い勝手が良い事からファンが多い電子カルテシステムとなります。古いPCやマルチデバイスで管理するケースにぴったりです。費用に関しては専用の窓口を設けています。

 

眼科で開発した電子カルテ「i-NECT」


現在利用されている電子カルテの中には、眼科に対応していないものも多々あります。i-NECTは眼科で開発したシステムで検査機器データと電子カルテが1つになっているのが特徴です。

システム操作やITに強くなくても操作が出来る点だけでは無く、動作が軽いので画面が見やすいのもポイントです。

また3つのプランを設けていて、フルパック・拡張パック・システムのみ導入があります。システム導入する台数やパックによって価格が違い月額基本料金は25000円、2~5台目以降の端末は1台に付き5000円です。6台目以降からは2000円と、導入すればするほどお得になります。ケースバイケースで対応して欲しい医療機関向けのシステムです。

 

eyemet’s


ファーストメディカルが提供するeyemet’sは、電子カルテ機能とファイリング機能が一体となった眼科に特化したシステムです。画像やデータなどの取り込みはもちろん、文書作成も可能です。日医標準レセプトソフトとの連動もできます。

ファイリングシステムでは、受付のあり・なしが選べるので、医院の規模やスタイルに併せて選択することができます。

 

NAVIS-CL


多くのメーカーが個性的な機能を導入していますがNAVIS-CLは、入力補助に特化した電子カルテシステムです。

ドラッグ&ドロップでカルテ作成が出来る点や、検査データ入力画面ではワンタッチで入力されるの時間短縮も期待出来ます。病名登録時は処方した薬剤から病名予測が出来る機能もあり、初心者でも安心のシステムです。オプションとして手術管理・統計分析システムと多機能に渡りNAVIS-CL1台だけで全てまかなえます。

複数台のシステムを入れずにシンプルに使いたいと考える方に向いているシステムです。費用に関しては電話連絡の上、営業所にて打ち合わせを行い取り決めています。

 

MediUS

EyeBaseNetSystemの後継機としてリリースされたMediUSは、眼科診療のワークフローに特化した電子カルテシステムです。患者の待ち時間や状態把握が出来るので患者にストレスを与えません。操作も直感的で、且つファイリング機能が付いているので検査データの取り込みが簡単です。

登録したデータはそのままレセプトに転送出来るので、入力の手間が不要です。管理側だけでは無く患者や顧客満足度に着目している医療機関におすすめのシステムといえます。
カスタマイズ性にも富んでいるので、料金や詳細については問い合わせフォームから確認が必要です。

 

CLIPLA EyeHOPE EGMAIN-GX


他社の電子カルテに比べると低コストCLIPLA EyeHOPE EGMAIN-GXは患者ごとにバーコード管理をしていて、状態確認に時間をかけません。

スリットランプ・オートレフケラトメーターから直接データ取り込みが出来るだけでは無く、RS baseやEZCapEyeとの連携が出来ます。

無料トライアルを設けているので、導入後に失敗するリスクもありません。初期費用は発生しますが買替えの必要も無いので、低コストで高機能電子カルテを探しているクリニック向きです。

 

Kisty MR


Kisty MRは興和の電機光学事業部が開発した電子カルテです。興和は眼底カメラ・眼内レンズを取り扱ってきた企業なので、機器の性能だけでは無く眼科が欲しているシステムを理解しているのが強みです。

受付から診察・検査・会計までオールインワンで済むシステムで、診療スタイルに柔軟に対応するのが特徴です。筆圧感知タブレットを対応したシェーマ機能を搭載しているので、紙ベースのカルテと同じ様に扱えます。

本体価格は1500万円で、従来のカルテと同じ様に使いたい方に向いています。

 

まとめ

他の診療科目よりもより細かな情報を残さなければならない眼科では、特殊な電子カルテが必要です。ファイリング機能や検査機器との直結でデータ転送が出来るものや、直感的な操作が出来るタイプなど様々な製品があります。

費用やプランも提供しているメーカーによって違うので、まずは何の機能が必要なのかを確認して選択して下さい。中には無料期間を設けているシステムもあるので、従来のカルテやシステムと比較したいケースにもぴったりです。