歯科・歯医者向けのおススメ電子カルテ7選

歯医者と言えば口腔内の治療をしてくれる医療機関で、他の診療科目に比べると必要な情報に縛りがあります。歯だけでは無く時には顎や歯並びなど、細かな部分を見なければならないので、カルテを作る際も工夫が必要です。そんな歯医者で支持されている電子カルテを紹介しています。特徴や基本的な機能だけでは無く、導入費用や実績について触れているのでこれから導入検討している方に役立つ情報です。ぜひ参考にしてみて下さい。
電子カルテの選び方
現在、国内では4割を超える医療機関で電子カルテが導入されています。普及したことによって様々なメーカーからもシステムが提供されるようになりました。診療科目にあったものを選択しやすい反面、選び方を間違えると実装に時間がかかってしまいます。
歯医者によってこだわりや必要な機能は違いますが、まず操作性を重視すると良いです。使いづらいシステムやクセのある画面は慣れが必要なだけでは無く、サービスの質が低下する原因になりかねません。操作について確認する場合はデモ版や体験版を確認すると良いでしょう。
続いては安全性です。いくら使いやすいシステムでも安全性に考慮されていなければ意味がありせん。他にも使っているシステムとの連携や標準機能の有無を選び方にいれると失敗にしにくくなります。
電子カルテシステムWith
Withは「歯医者の為の電子カルテ」をコンセプトに研究された電子カルテです。入力ガイドをベースにリアルタイムでチェック機能が働くのでヒューマンエラー防止に効果的です。
単なる診療内容の記録だけではなく、レセプト作成機能も搭載されているので、別途レセコンを必要としません。ユニークな機能として医療面接があります。この機能はインフォームドコンセントを求めている患者の為に、医療面接ガイドと歯科治療時のアラート表示がついていて、患者の歯を守る為に様々なアドバイスが出来ます。
相談はもちろんの事、院内説明会も受付しているので医療機関の規模を問わずしっかりと落とし込みが出来るのもメリットになります。見積もりや費用は公開していないので、問い合わせて確認して下さい。
Denty-SEED EX
業務ストレスを少しでも改善したい。そんな思いの元で作られたDenty-SEED EXは、3つのフリーに着目した電子カルテシステムです。バージョンアップや緊急案内に関してはリアルタイム配信を無料で行っているので、常に新しいシステムを利用出来ます。
付箋やメモ帳機能が標準搭載されているので、ペーパーレスなのに紙に書き込んでいるのと同じ感覚で利用出来るのもDenty-SEED EXの特徴です。シーンに合わせて端末で情報共有、時には患者の端末と共有出来るのでカウンセリングや説明時にも手間取りません。
画面入力に関しても充填・KP・インレー・窩洞面を指定出来るので入力の時間短縮が実現出来ます。他にも口腔即時表示機能、患者提供文書も標準搭載しているシステムです。関東を始めに多くの歯医者で導入された実績を持っている点も支持される理由となります。
Opt.one3
Opt.one3が支持を得る理由の1つに、レセプト作成・請求機能がついているので、わざわざレセコンを導入する必要が無い点があります。通常であればどちらも導入し、連携設定をしなければなりません。しかしOpt.one3は1台で2役をこなしてくれるので、コストカットにも役立ちます。SOAP式カルテなので患者へ質問しながら入力、更には診断結果を自動的に表示するので精度の高い治療が出来ます。
訪問治療やインフォームドコンセントにも対応しているので、患者の希望を聞き入れながら電子カルテの記入が可能です。デジタルレントゲンとの連携が取れるので写真や動画をそのままカルテに保存、カウンセリングの際にも役立ちます。
ライセンス費用は親機190万円、子機は1台つき10万円と高額ですが多機能と言う面を知れば高い買い物ではありません。
MIC
MICが提供している電子カルテはいくつかのプランに分かれていて、どれもリーズナブルな価格が魅力的です。フルプランは64つのサービスを提供していて、タブレットだけでは無くスマホにも対応しています。インプラント管理、未収金・預り金一覧表など歯医者ならではの機能を盛り込んでいるのでこの1台で受付からレセプトまで完結するのが魅力です。費用は月額42900円となります。
ベーシックプランは月額料金32000円とフルプランよりもリーズナブルで、レセプトサービスや処方箋発行の機能が利用可能です。レセプト請求をメインにするのであれば月額24400円のライトプランがおすすめです。レセプトメインといっても口腔ケアノート・登録患者一覧表など電子カルテの一般的な機能は使えるので安心して下さい。
資料請求やデモ体験は無料なので、気軽に問い合わせ出来るのもMICのメリットです。
iQualte
シンプルながら美しさにこだわったiQualteは、iPadで利用する電子カルテです。画面構成は手書きの1号・2号カルテをベースにしているので、これまで紙ベースのカルテを利用していた場合も迷う事はありません。
紙ベースカルテのイメージを損なわない様にボタン配置やアイコンを極力使っておらず、誰でも簡単に操作できる様に工夫しています。iPadであれば複数接続が可能で、導入したその日から電子カルテとして利用出来るが魅力です。DentalX・DentalHUBと連携が取れるので患者データの一括管理はもちろんの事、情報共有がしやすくレントゲンやインフォームドコンセントの際もサクサク操作が出来ます。
従来のレセコンや電子カルテと比較しても7年間で68%のコストカットを実現した実績があるので、低コストで運用していきたい歯医者にぴったりです。
WiseStaff
普段通りのカルテ入力でOKと謳っているWiseStaffは、正確性・安定性・サポート力がメリットです。保険請求のパイオニアであるノーザがリリースしている製品なので、豊富な実績と長年のノウハウで精度の高いカルテを作れます。
LinuxOSをベースに構築しているシステムなのでクラッシュやダウンが少なく、且つ安定した運用が魅力的です。システム導入後は選任のサポートスタッフが対応するので、不明点があればいつでも相談出来ます。電話だけでは無く訪問サポートや遠隔バックアップサポートを行っているのもWiseStaffが支持されるポイントです。
複数のレントゲンメーカーや画像・予約管理ソフトと連携可能で、患者とのカウンセリングや治療を分かりやすくしてくれます。カタログや資料請求、製品説明・導入費用に関しては打ち合わせの上で確認して下さい。
HAPPY ACTIS-ERD
歯医者にとって経過データやイベント情報はとても重要なデータになります。HAPPY ACTIS-ERDは医師の思考をサポートする電子カルテとして、リリースされ、直感的な操作がウリのカルテです。オーダー情報やクリニカルパスを一覧呼び出しが出来るので患者の詳細を記せます。薬物、食物アレルギー・累積投与量チェックが標準搭載されているので、小児歯科からも支持されているシステムです。
HAPPY ACTIS-ERDは定期的なバージョン提供によりセキュリティ面を強化し、且つ地域連携システムを使っているのでカルテ情報の相互利用が可能です。医科電子カルテシステム・医事会計システムである医事会計システムHAPPY_ACTISと連携しているのでヒューマンエラー防止、また患者の情報提供時に役立つシステムといえるでしょう。
導入費用は公開していないので、問い合わせフォームから確認する必要があります。
まとめ
今やコンビニエンスストアよりも多いと言われる歯医者ですが、他の診療科目に比べると画像や動画、レントゲンが必要になりやすいです。また画像処理システムとの連携が必要になるので、電子カルテ導入の際は注意して下さい。
操作性・安全性など選び方は様々で、MIC・HAPPY ACTIS-ERDなど個性的なカルテも存在します。Denty-SEED EX・WiseStaffに関してはサポートや操作性に力を入れているので、デモや体験版を利用して見極めると良いでしょう。